NPO法人 結び手 様にご寄付致しました。

結び手代表の福岡さんとは以前から親交があり、私よりも年齢は下ですが、頭脳明晰で行動力もあり、何かと気心しれた関係で親しくさせて貰っています。

私たち人間には、一人一人が夢や目標に向かって努力をする権利を持っています。

ですが、生まれた場所や環境によって、勉強や努力を行う事が困難であり、必要とされない子供たちや地域が存在します。

その問題を解決していこうと、福岡さんはNPO法人を立ち上げ、現在インド内で教育の場を提供したり、貧困民への支援活動を行っています。

インドは私たち日本仏教徒と、とても深い関わりがあります。

釈尊が生まれ、悟りを開き、涅槃を示された場所だからです。

釈尊が45年にもわたる伝道の旅で説いて下さった無数の教えは、今でも古びることなく、日々悩み惑う私たちを励まし続けてくれています。

釈尊が実際に教えを説かれていた当時のインドは階級社会から成り立っており、生まれた時からすでに自身の階級が決定されていました。この階級から抜け出すには、出家をする以外に方法はありませんでした。(*1)

この問題は根深く、2500年以上経った現代にも深い影を落としています。

しかし釈尊は、「生まれを問うことなかれ。行いを問え」(*2)とおっしゃいました。
また、「結髪によっても姓によっても 生まれによってもバラモン(階級の最上位・司祭者・聖者)ならず」(*3)とも。

この教えは現代を生きる私たちであっても、強く、温かい、生きる力を与えてくれる言葉です。

しかし、生まれた環境によって、そこから抜けだせないほどの深い因果を背負い、生きなくてはならない人たちも実際にいらっしゃいます。

その問題を改善しようとする福岡さん達の活動と情熱に賛同し、微力ながら支援させて頂きました。


NPO法人 結び手 様 HP

https://www.musubite.org


(*1)長部経典 第2 『沙門果経』参照

(*2)「生まれを問うことなかれ。行いを問え。火は実にあらゆる薪から生ずる。賤しい家に生まれた人でも、聖者として道心堅固であり、恥を知って慎むならば、高貴の人となる。」(スッタニパータ 462偈 『ブッダのことば』中村元訳)

(*3)「結髪によっても姓によっても 生まれによってもバラモンならず 真理と法をそなえるならば かれは楽あり、バラモンとなる」(ダンマパダ 393偈『ダンマパダ 全詩解説』片山一良)

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