大本山總持寺へ拝登 -瑩山禅師700回大遠忌、報恩感謝の焼香-
曹洞宗 大本山總持寺に拝登して参りました。
曹洞宗では、福井県の永平寺と神奈川県の總持寺(元は石川県)を両本山としていますが、本年は總持寺を開かれ、全国に曹洞宗の教えを広める礎を築かれた太祖常済大師 瑩山禅師の700回忌の年に当たります。
瑩山禅師は、観音菩薩を篤く信仰されていた女性の元にお生まれになられました。
8歳の時に永平寺に上山され、永平寺第二祖 孤雲懐奘禅師と第三祖 徹通義介禅師の下で修行に励まれました。
13歳の時に懐奘禅師から得度を受けられた瑩山禅師は、青年になると各地を行脚修行され、後に徹通義介禅師より仏法の核心を悟ったことを認められます。そして義介禅師より、永平寺開祖 道元禅師より代々受け継がれてきたお袈裟を授かったと伝えられています。
その時に瑩山禅師は、お釈迦様の後の第一祖 摩訶迦葉尊者から数えて第五十四番目の仏祖となられました。
瑩山禅師は、自身のお母様の願いを受け継ぎ、その当時では新しい価値観であった女人救済の志を持たれ、困難なことに遭遇しても常に「和合和睦」の精神を以て物事に取り組むようにお示しになられました。瑩山禅師の教えは多数の優秀な弟子たちに受け継がれ、曹洞宗の教えが全国へ発展するのに大きく貢献されました。
その想いに報いる感謝のお焼香はグッとくるものがありました。
特に、法要前日に行った坐禅は参拝者一同の身心を整え、瑩山禅師のみならず、お釈迦様からの教えがインドから中国に渡り、そして日本の道元禅師、懐奘禅師、義介禅師に至るまで仏法が代々受け継がれてきた有難さを実感し、感謝の想いを更に深くする事が出来たと思います。