インド滞在①ラダックのレーで開催されたダライ・ラマ法王の法話会に行くのを決意。

2023年7月、インド、ラダック地方のレーという都市で開催されたダライ・ラマ14世の法話会に参加してきました。

私がダライ・ラマを知ったのは大学院生としてパーリ仏教を勉強していた時です。その当時の私は、未知のチベット文化への憧れ、ダライ・ラマの転生制度、ダライ・ラマ14世の人柄に関心を持ちました。法王は仏教の内容を一般の方にもわかりやすく伝えてくれて、なおかつ大乗仏教にルーツを持ちつつも仏教の教えだけに捉われておらず、他宗教や科学に対しても寛容的でした。さらにそれらを吸収して、人間性をより良く向上させて思いやりの教育を施し、地球全体をより良くするために一人一人が責任を持ち、他者に対して思いやりの心を持たなくてはならない、という教えに20代だった私は心から感動しました。そして、さらに仏教の事が好きになりました。

それ以来、私のとても大事な先生の一人だと思っています。

ダライ・ラマ法王はいま、祖国のチベットを亡命し、インドのダラムサラという場所でチベット亡命政府として長年生活されています。

幾度か日本にもおいでくださり、各所で法話をしてくださっています。特に、東日本大震災の後にも宮城県でお話しされた事もあるわけですが、それは被災されてまもない方々の多くを、心から勇気づけられたと思います。


インドのダラムサラでは毎年7月に数日間、ダライ・ラマ法王による法話会が開催されており、数万人が老若男女・宗教や国も垣根なく、法王の話を聴きに訪れているそうです。そのため、私も毎年7月にダラムサラで開かれる法話会にいつか行ってみたいと思っていました。

ダラムサラでの法話会に行くため、法王のHPを頻繁にチェックしていましたが、なんと今年の法話会が行われるのは、例年法話会が開かれるダラムサラではなくて、ラダックのレーという場所のようでした。

「ラダックのレー???」

聞いた事もない場所です。法話会の内容の問い合わせ先も不明。法王の日本公式サイトにも問い合わせましたが、現地の事はよくわからないとの事。

お盆の供養会や宗務所の仕事も8月には多く控えており、法話会ぎりぎりまで本当に行けるかわからない状態でした。ですが、法王はもう88歳でご高齢でいらっしゃいます。この機会を逃すと、もう二度と現世でお会いする事は難しいかもしれない。きっと日本に来られる事はもう難しいでしょう。事務仕事を前のめりで終わらせて、心を決め、ラダックのレー行きの航空券を思い切って予約しました。それが法話会2日前のことです。

「ダライ・ラマ法王に一眼この眼でお会いし、直接声をお聴きしたい」その一心です。

これからダライ・ラマ法王の法話会に行くまでの過程や、経験させてらった事、数日間にわたるインドでの記録を、数回に分けて動画や写真も交えながら書き記していきたいと思います。

旅ブログのように書いていきますので、お楽しみに!

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