自分のことに引きあてて 打ちつけるな、打ちつけさせるな(ダンマパダ129偈からウクライナ問題へ想いを寄せる)
『法句(ダンマパダ)』第10 鞭の章 129偈
「すべての者は鞭に怯え
すべての者は死に怯える
自分のことに引きあてて
打ちつけるな、打ちつけさせるな」
(『ダンマパダ全詩解説 仏祖に学ぶひとすじの道』片山一良訳)
この偈は、パーリ仏典小部(クッダカニカーヤ)に収蔵されている『法句(ダンマパダ)』という最古のお経集の中の一偈です。
釈尊は誰もが暴力に怯える、自分の事として、打ってはならない、人を使って打たせてはならない、と言われています。
ロシアからウクライナに対する侵略行為が繰り返され、祖国を守るために命をかけて戦う人々や、世界が分断される様子が連日報道されています。
一個人が、ウクライナや現地で戦う人々のために、もしくは世界全体の平和のために出来ることは少ないかもしれませんが、平和を祈るだけでは不十分だと感じました。
私がいま出来ることは、ウクライナやロシアの歴史や問題について学び、日本や自分自身の事に引きあてて、無関心にならず、正しい行動をする事。
この度、僅かですがウクライナへ大使館経由でご寄付致しました。人道的支援に活用される事を願います。
「利行というは、貴賤の衆生に於きて、利益の善巧を廻らすなり」(『修証義 第四章 発願利生』第二十三節)
利行というは、あらゆる生き物に対して利益の工夫をめぐらすことである。道元禅師の言葉です。
一日も早く事態が平和的に終息に向かう事を願います。
合掌